2014年7月18日金曜日

ろくでなし子さんタイホのこと

 このタイホ,いったい何を根拠(対象)になされたものなのだろうか。この件を伝えた新聞報道も,他のあらゆる問題同様に,まともには伝えてはいない。

 もちろん,タイホという報道があるまで,ろくでなし子さんのことをよく知らなかったということもあるので,この件を考えるのに,僕の知識は不十分なのかもしれない。

 ただ,「ろくでなし子さんのカラダをスキャンして得られた3Dプリンタ用データ」ということが話題になっているわけだが,もし,これがわいせつだとされるのであれば,それは,ろくでなし子さんという,生身の人間のカタチとリンクしているからなのだろうか。それとも,「カラダをスキャンして得られた3Dプリンタ用データ」という物語レベルで,既に,わいせつだと判断されたのであろうか。

 つまり,ケーサツが「カラダをスキャンして得た」という物証を持っていて,それを根拠に,わいせつだと,つまり,ケーカンがセーヨクをシゲキされると考えたのか,それとも,物証はなく,「カラダをスキャンして得られた3Dプリンタ用データ」という物語を聞いただけで,セーヨクをシゲキされると考えたのか。

 確かに,ろくでなし子さんが3Dスキャナのスタジオをレンタルしたとか,そういう証拠はあるだろうけど,流通したデータが,まさにろくでなし子さんのカラダであるという証拠というのは,ちょっとあり得ないのではないか。だとすると,これは物語がわいせつの対象になったということなのだろうか。 しかし,物語を編んで公表しただけで拘束されるという事態は,あり得ないというか,恐ろしい話だ。

2014年7月9日水曜日

佐賀県の「妄想」原発事故避難計画

 FaceBookを通じて「玄海原発プルサーマル裁判の会」さんから,きのう7月8日に,佐賀県消防防災課が「30キロ圏内の医療機関と福祉施設の避難計画はできた」という発表をしたこと,そして,同日の佐賀県知事の定例記者会見でも,この件が話題になったことを教えてもらった。

「原発避難計画策定も課題が」
07月08日 19時44分 NHK佐賀放送局


「原発事故避難計画を発表 30キロ圏医療機関など」
2014年7月9日03時00分 朝日新聞 佐賀


古川康・佐賀県知事定例記者会見
平成26年7月8日(火)  佐賀県:こちら知事室です(質疑応答:原発関連 その1)

質疑応答:原発関連 その2


 なんだけど,これがすごい。防災課の計画自体も,30キロ圏内の医療機関と福祉施設の人たち全員が避難するわけではないという,わがままな佐賀県的判断満載の,あり得ない前提。で,しかも,そんな勝手な「計画」の正当性を説明している知事の発言は,天才バカボンのパパもお手上げの状態。マジにフツーの思考・論理を大きく逸脱しているんだが,その場で「アホかお前は!」っていう記者,いなかったの?

 とくに知事の定例会見の記録「その2」にある知事のモーソー発言は読んでいるこっちの気が狂いそうになる。ちょっと長いけど引用する。

「...私どもは今回、福島で起きた(事故の)線量がどの方向にどれぐらい行ったのかということが大体16分の1方向だねというのと、5キロぐらいかなというのがあって、だから、16分の1と5キロというのを基本に考えたんですね。ただ、そのままだと、それは福島の事故を踏まえた計画としては十分じゃないだろうということで、16分の1の幅を2倍にして8分の1にし、そして、5キロというのを延ばして10キロにしたんですが、玄海の場合は10キロにすると唐津市の市街地が入らないんですよ。そうすると、あまりたくさんの人が避難されるという前提にならないので、それは15キロまで延ばそうということで、15キロまで延ばして、ある程度の人数が避難するという前提で計画をつくりましょうということでやったんですね。...」(佐賀県知事定例記者会見のページから知事の発言を引用)

 「16分の1方向」とか「5キロぐらい」という物言いが,いったい何なのかにわかに理解できなかったんだけど,コレってもしかして,福島原発事故を語る際によく登場する放射線量分布マップで,たいてい赤系の濃い色で飯館村方向に広がっている,高い汚染地帯の範囲のことを言っているんじゃないかと想像される。

 だから,この想像で「16分の1方向」の話を進めるけど,そもそも,避難すべきとする範囲の閾値を勝手に決めちゃっているというのも大問題なんだけど,その前提を共有したとしても(まともな人は,するわけないけど),その「16分の1方向」って,さぁ,これはたまたまの結果なので,事故直後に,誰も,瞬時に放射性物質が拡散する方向や範囲が予想できるわけじゃない。だから,一定距離にいる人が一斉に非難しなければならないので,その計画を作る必要が佐賀県にはあるんでしょ?? にもかかわらず,佐賀県的には「16分の1」,間違っても「8分の1」,という範囲になるんだという考え。いや,まともに考えられていたら,そんな話にはならないだろう。

 で,さて,今の直後の知事の発言をまた引用しておく。

「...みんなが一斉に避難をするというふうになる可能性もあるではないかというご指摘を時々頂戴いたします。もちろんその可能性はゼロではないと思っていますし、そうなったときにどうするのかということも含めて、いろんな検討はしているところではあるんですけれども、やはり大事なことは、何かちょっとあったときに、30キロ圏内の方が全員一斉に避難するというのは、本当に避難を先にしたほうがいい人たちの避難もできなくなるということもありますし...」(佐賀県知事定例記者会見のページから知事の発言を引用)

 あー,だから30キロ圏全員避難は,そもそも「佐賀県の場合ムリ」っていう宣言なんですかね。「唐津市の市街地が入らないんですよ」と,直接に名指しされていた唐津市の人でなくとも,マジ,怒りの声をあげようよ。

2014年1月14日火曜日

今時のDVD作成事情とは?

そういえば,最近購入したマシンには,どれもDVDドライブが無い。おまけに,ソースはVHSに収録された2時間物。キャプチャにも,しっかり実時間が必要だ。

[01] キャプチャ編
職場にDV入出力端子が備わったVHSデッキがあったので,まずはこれでダビング。一番画質がいいだろう,と思ったのだけど,作業現場で2時間という間が確保しづらいので,自室までデッキを抱えて移動したものの,どうも,最新のMacminiとの相性がイマイチだったらしく,うまく取り込めない。ま,諸々作業した挙句にDVをあきらめ,Windows 8.1のマシンにアイ・オー・データ製のUSBキャプチャケーブルGV-USB2をつないで,取り込むことで落ち着いた。画質云々にこだわっていると,深みにはまるという判断。しかし,その後もハマりっぱなし。

[02]コンバート編
このアイ・オー・データのケーブルに対応しているのが,添付の Light Captureという録画ソフトなんだが,これが,高画質MPEGの設定しか選択できず,なぜか,DVD品質のMPEGファイルの2倍のファイルサイズで保存される。画質が特段によくなっているわけでもないのに困りもの。おまけに,キャプチャしかできないソフト。
それで,ムービーの前後の不要部分を切り取るために,愛用のAvidemuxで切り出そうとしたら,これがエラーを吐き出す。設定を上手くやればいいんだろうけど,これはお手上げ。
で,これまた愛用のHandBrakeでいったんMP4に変換することはできたので,この後に,Avidemuxで不要部分の切り離しに成功。しかし,スマホやタブレットで視聴できるものの,これじゃ,DVDって道筋から逸れてしまっている。
コンバートには,ROXIO他のツールも試みたけど,無茶苦茶時間がかかる。かなり待つけど,やっぱりHandBrakeスゴイけど,変態MPEG2→MP4への道のみ。

[03] DVDオーサリング編
で,DVDだ。じつは,GV-USB2の付録にPowerProducer5があるので,そりゃ,これでオーサリングだ。メニューやチャプターも作り込んで,いざ焼き込み,と思ったら,ファイルがデカいから仕事しないんだというアラート。その前から,不穏な数字が表示されていたけど,だって,焼き込み開始で,適当なサイズにコンバートすると思うでしょ,フツー。でも,この付録ソフトはしないんだな。きっと。だから,このUSBキャプチャケーブルのセットだと,1時間物のDVDしか作れないって話なのか?? それでも,通常規格のムービーじゃないから,テレビで視聴できるのかも疑問だが,そんなテストなどやる気もしない。
ジツハ,その前の,[01]段階で,チョイ古いiMacのiMovieで取り込んで,iDVDに渡すことは出来ていたのだ。ただ,iDVDは,エンコードに超時間がかかる代物で,しょうがないので,一晩スイッチを入れたままに,翌日,職場に出向いたところ,不運なことにエラーをはいてハングしていたことから,この道もあきらめていたところ。なんか,八方塞がりな気分。ソフト買えってか,あ?
しかしだ,物持ちのオレにはROXIOのCreator2012があったのだ。結局,これに頼ることになるのだけど,通常のROXIOのDVDオーサリングソフトは,イマイチの使い勝手で,エンコードも超遅い。
唯一,エンコード速度も我慢できる印象だったのが,単なる変換ツールのROXIO Video Copy & Conbertで,ここからも,複雑なオーサリング無しの,単純なDVDが作成できたので,結局,これに落ち着いた。それに,Video Copy & Conbertでは,キャプチャしたままのMPEG2ファイルの切り出しもできたので,めでたしめでたし。

とりあえず,右往左往したけど一件落着,なのだが,今回のようにVHSから取り込むことを前提に,ちょっと凝ったオーサリングがやりたい,という場合, 一体どういう道筋がサクッと,ということになるんだろうか。もちろん,フリーのオーサリングツールもあるけど,その場合,DVDの音声トラックがドルビーサウンドじゃないから,再生機種によっては,トラブルが発生しそうだという心配が残る。