2018年10月6日土曜日

「五輪ボランティア10日で3万人超」は,関連企業「徴兵」分か?

どう考えてもブラックな五輪ボランティアに,募集開始早々3万人以上が応募したというので,呆れるやら驚くやら...。

五輪ボランティアに3万人超応募 8万人想定、12月上旬まで募集(共同通信 2018/10/5 17:07)
https://this.kiji.is/420821800860402785

五輪大会ボラに3万人応募 専用サイトは改修しない方針(朝日新聞デジタル 2018年10月5日15時44分)
https://www.asahi.com/articles/ASLB54RZYLB5UTQP01G.html


しかし,ジツは,募集開始直前には,企業からのボランティア「徴集」という報道があったのを忘れてはならない。下記の時事ドットコム(時事通信社)の記事では,あたかも企業が自主的に行っている活動のように読めてしまうのだが,日刊ゲンダイの記事には「ノルマ」と明確に書いてある。

富士通は300人 「五輪ボランティア」企業からも“徴兵”開始(日刊ゲンダイDIGITAL 2018/09/12 06:00)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237274

【図解・スポーツ】東京五輪2020・五輪ボランティアへの大手企業の対応(時事ドットコム 2018年9月26日)
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_spo_olympic2020-tokyo20180926j-04-w420


ということは,明確な裏付けはないが,この3万2千人には,かなり組織的に集められた数が含まれていると考えるべきなんじゃないだろうか。募集開始時点で,ボランティアの応募が相当な数に上るのは主催者側は想定していて,次に,この数に惑わされた人々が集まることで,目標11万人達成を目論んでいるのではないかという...,そりゃ少々邪推と言われてもしょうがないけど,でもねぇ。

だいたい,五輪関連企業にボランティア参加への働きかけがあったんだから,この3万2千人応募という数字と,東京五輪組織委員会の「呼びかけ」に応じた企業からの組織的な参加とを関連付けて報道するくらいのこと,そもそもやるべきだろうマスコミは,と思うのだが,これまた,ジツのところ,マスコミ大手は,こぞって五輪スポンサー企業なので,この場合,全く役に立たないというか,我々を惑わす側にあるという前提で,新聞やテレビを眺めていなければならないのであった。

2020年東京大会 新聞4社がオフィシャルパートナーに決定(ウェブ電通報 2016/01/22)
https://dentsu-ho.com/articles/3620

スポンサー一覧(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)
https://tokyo2020.org/jp/organising-committee/marketing/sponsors/

東京五輪“総動員”体制に早大生がパロディサイトで痛烈皮肉! 西日本新聞も五輪の同調圧力を真っ向批判!(Litera 2018.08.26)
https://lite-ra.com/2018/08/post-4209.html

2018年9月20日木曜日

相当な豊作なんだが


この写真は,近所にニョキニョキ生えているキノコ。相当大きいのもあって,その数は半端ない。誰も手を付けない様子なので,食べるのはヤバいんだろう,きっと。

...なんて思っていたら,数日前に,OurPlanetTVの白石さんのツイートが,「山梨県富士吉田市と富士河口湖町、鳴沢村のマツタケなど9種類の野生キノコ。250ベクレル出ています。」と伝えてきた。そこには日テレNEWS24へのリンクがあったが(既に掲載期限切れ),もうちょっと詳しい記事を下記に見つけた。

7年連続、出荷制限 北麓3市町村、キノコから放射性物質(富士山NET 2018年09月14日)
http://www.fujisan-net.jp/news/2018/09/14/2.html

山梨日日新聞の記事をもとにしたもののようだが,オンラインでは,新聞社の記事は有料会員しか読めないので,こちらのリンクを示しておく。

また,厚生労働省の定期的な報道発表には至っておらず,公的な情報は下記にあった。

県産特用林産物の放射性物質検査の結果(平成30年度第4回)について〈出荷制限区域における野生きのこの検査(第1回)〉(山梨県 2018年9月13日)
https://www.pref.yamanashi.jp/release/ringyo/3009/h30tokuyourinsankensakekka4.html

県産特用林産物の放射性物質検査の結果(平成30年度第4回)について(PDF:13KB)
https://www.pref.yamanashi.jp/release/ringyo/3009/documents/h30tokuyourinsankensakekka4.pdf

このPDF資料によると,国の基準値を超えたもの以外にも,相当に高い数値のものがゴロゴロだ。キノコのドクだけでなく,放射能の心配が。

そもそも,下記にあるようなデータからは,問題の富士山北麓地帯には,多くの放射性物質が広がっているという感じでもなく,むしろ,被害は無かったとか言われそうな雰囲気。しかし,キノコ類の検査では7年連続基準値超過で,他にも,数十ベクレルクラスのキノコが多数あるということだ。

放射線量等分布マップ拡大サイト
https://ramap.jmc.or.jp/map/

放射能汚染地図(八訂版)(早川由紀夫の火山ブログ 2013/01/17 5.29追加)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-570.html

みんなのデータサイト土壌プロジェクト(2018(近年)17都県マップ)
http://minnanods.net/maps/index.html?pref=prefs17&m2_kg=kg&time=today&sum_137=sum

じゃ,都内のうちの近所のヤツなんて,毒かどうか以前に,ベクレっててヤバいじゃない!!

ちなみに,ちょっとエリアはズレるかも,なんだが,2011年11月の富士五湖湖畔での画像がコレ。たいていの場所は,地上1mくらいの空間線量が0.03から0.05μSv/hなのだが,湖畔の特定の場所では0.1μSv/hなんていう値もあったのは確かなのだ。けっきょく,どこでも用心してろってか。

2018年9月10日月曜日

東京五輪ボランティアはマイナンバーカードと顔認証で管理だと

アホな,とのけ反ったのは,BUZZAP!(バザップ!)の下記記事を目にしたからだけど,そこから反応遅すぎはしょうがない。とにかく,オリンピックの話は,超おバカな話がてんこ盛りなので手に負えない。

東京五輪ボランティア、マイナンバーカード+顔認証システムで管理されることに(BUZZAP! 2018/9/1)
https://buzzap.jp/news/20180901-tokyo-olympic-volunteer-mynumber/


このBUZZAP!の記事にリンクがあるのは産経ニュースの記事だが,富士通のプレスリリースも下記の通り。

ボランティアをマイナンバー管理 東京五輪視野に富士通、実証受託(産経ニュース 2018/08/30)
https://www.sankei.com/economy/news/180830/ecn1808300032-n1.html

マイナンバーカードの活用によるボランティア管理に向けた調査研究事業を開始(富士通 2018/08/30)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/08/30.html


そもそも,億・兆単位のお金が動く超巨大商業スポーツイベント=オリンピックに,無償ボランティアなんて,ちゃんちゃらおかしいが,そこに,あの無茶苦茶きな臭いマイナンバーカードも絡むとなると,もう,メチャメチャやばい事態である。それも,ギョーカイの二大巨頭富士通とNEC(顔認証システム)に,お仕事をキチンと割り振るなんて,まったくよく仕立てられたオシゴトである。

ただ,よくよく気を付けてこれらの記事を読むと,『政権御用新聞サンケイ』の「ボランティアをマイナンバー管理」という見出しは間違いで,「マイナンバーカード」で管理するという話である(個人番号は税と社会保障のためで,それ以外は使っちゃいけないからね...とりあえず...)。

なんだけど,マイナンバーカード自体,本来はパスワードに相当する個人番号(マイナンバー)がカード面にプリントされているという(個人番号は他人に知らせてはいけないからね),酔っぱらいが考えたとしか思えない無茶苦茶仕様だから,そのカードに備わってるICチップで電子的に個人を認証する電子証明書の機能には,個人番号(マイナンバー)は使われないから,どんどん民間でも利用してねっ!,なんていうその呼びかけ自体がヤバヤバと思うべき(プリント面だけでなく,電子証明書機能に個人番号はホントに絡んでないの?,という疑いもあるんだが...)。

個人番号(マイナンバー)は税と社会保障だけね,という政治家と役人の言い訳は嘘っぱちで,最初っから,個人番号(マイナンバー)を社会のあらゆる局面で利用するというディストピア計画を,政府も大企業もバンバン進めようとしてて,その拡大イベントがオリンピックなのだ。

さらに,五輪チケットの転売防止にもマイナンバーカード,なんだそうだ。スマホにもマイナンバーカード機能とか言い出してるし。みんながどのくらい,カードやスマホを紛失したり盗まれたりしているのか,分かってんのかね?
といっても,政府や大企業は,「あら,マイナンバー盗まれちゃったのかな,アハハ」みたいな人がどんどん出てくる社会を望んで,分かって動き出してるに違いない。

スマホでカンタン購入&入場 ダフ屋阻止やテロ防止でチケットレス化へ(産経ニュース 2017/01/06)
https://www.sankei.com/politics/news/170106/plt1701060010-n1.html


で,外国人はどーするのかといったら,上記『政権御用新聞サンケイ』の記事にもある通りスイカとかパスモとか,だったら,全員それでいいじゃない!?

酔っぱらい仕様のマイナンバーカードは,ジツのところ政府や大企業の意図をしっかり反映したものといえるし,『政権御用新聞サンケイ』の見出しは,単なる間違いじゃなくって,正しく混乱させている!,と理解されるのだけど?

2018年9月5日水曜日

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018 アプリのこと

会期も残すところあと10日ほどの時点で「発見」するとは,なんと情弱な!!
 まさにほしかったコレ。「越後妻有-大地の芸術祭ナビ 2018」。このアプリ,作品一覧からGoogleマップにリンクしてくれるので,これで,作品までは最短コースを検索できそうだ。 作者に感謝!! ただし,Androidアプリ。

越後妻有-大地の芸術祭ナビ 2018
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gmail.kazutoto.works.tsumari&hl=ja


 このアートイベント,新潟県十日町市と中魚沼郡津南町にまたがる広大なエリアに作品が点在しているため,たいていは,車で移動しながら作品を捜索することになる。しかし,ナビに登録できるような情報がない場所がほとんどで,現地で販売されている公式マップ100円も,詳細が分からないレベルで,作品周辺に設置された黄色の案内板も「その矢印,ちょっと方向が違うんじゃ?」というものもアリで困ったもの。
 もちろん,迷うのもお楽しみの一つなんだけど,前々回あたりから,「なぜ,ナビアプリがない!?」と思っていた。
 それで,今回現地を訪問すると「大地の芸術祭公式オーディオガイド」600円!というチラシがあるじゃない。でもね,コレ,英語・日本語・中国語でガイドが聞けるというものなんだが,ソレじゃなくて,作品までの道順が知りたいんだが,そういう気持ち分かってもらえないかなあ,地図上で作品の場所を教えてくれるアプリはミュンスターの彫刻プロジェクトにもあったんだけどねぇ。おまけに,何と,このアプリはiOS版のみ。スマホにおけるiOSのシェアどのくらいだと思ってるのよ。まったく理解できない仕様・企画。それと,英中日でハングルがないんだけど,隣国なのに訪問客は少ないの?

 参考までに,スマホのシェアについては下記でも読んで。

ファーウェイがスマホ世界2位に浮上、日本市場でのシェアは? (BCN Inc. 2018/08/02)
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180802_79837.html


 で,「越後妻有-大地の芸術祭ナビ 2018」は,Android版だけみたいなので,iOSはどうする,ってことだが,十日町市が公開している「十日町ナビ」に「越後妻有-大地の芸術祭ナビ 2018」同様の機能があって,Googleマップへのリンクも可能だ。これには,Android・iOS版がある。ただ,僕の環境(Android)では,動作が重いので,実際現地で使うなら「越後妻有-大地の芸術祭ナビ 2018」だと思う。というわけで,また出かけるのだが,未だに,全作品鑑賞コンプリートはできないでいる。

十日町市観光アプリ「十日町ナビ」(とおかまち日和 2018/4/12)
http://www.city.tokamachi.lg.jp/kanko/K07/1523501422388.html