値段の安さに釣られて高速バスは間違いだったかも知れません。9月16日,佐野SAを過ぎて那須高原に向かうと,測定器の数字はどんどん上昇しました。
さすがに,高速で移動する車内なので,数値は安定せずに0.2マイクロシーベルトから0.8マイクロあたりを上下するのですが,この画像は,郡山と二本松の中間にある安達太良SAでトイレ休憩の途中に撮影したものです。
手持ちで立っているだけで1.21マイクロシーベルトを表示。数十秒の間に微妙に上昇を続けていたので,あと数分同じ場所にいたら、もっと高い数値になった可能性もあります。
もちろん,同じSAエリア内でも,0.3マイクロシーベルトを示す場所もあったので,すべての場所が1.0マイクロシーベルト以上というわけではなさそうですが,この芝生と,隣接している石畳付近では,高い数値を示しました。もっと測定器の位置を低くすれば,さらに高い数値になると予想されましたが,短い休憩時間だったので,慌ただしくバスに戻ってしまいました。
ところが,なんです。再び席に座ったバスの窓から,何気なく、近くに停車中のバスに戻って行く小学生のグループを眺めていたら,2,3人に1人の割合で,首に何やらぶら下げているのに気付きました。そして,それはシルバーもしくは白っぽい色の縦長の物体だと見た,その直後に,おそらく,主に積算量を測る線量計ではないかと認識しました。
まったく出来の悪いSF映画のような,いや,そういう絵空事であってほしいと思わせる出来事でした。「測って,被曝していることを知って,どうするんだよ!!」 小学生じゃなくって,そういうことをさせている大人に向かって言うべきですね。でも,その時は心の中でそう叫ぶだけです。
もちろん,すでに,福島の子供たちに線量計を持たせるというTVニュースを見たような記憶がありました。しかし,ニュースを見た時には具体的なことを、何一つ想像できていなかったのです。そして,それを目の当たりにして初めて,それが,どんなにひどいことであるのかを知ることが出来たのです。まったく自分のバカさ加減にも驚くやら,情けなくなるやら...。
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