さて,10月6日,東京都の東京都福祉保健局健康安全部健康安全課:03-5320-4657に,稲わら汚染牛肉流通問題で,確認の電話をかけた話の続きです。しつこく問い詰めたら,たらい回しにあったということですが,今度は,乳肉水産係というところに電話がつながりました。
ここでの説明は,健康安全課より,もうちょっとまともでしたが,それでも納得のいくものではありませんでした。
まず,東京都では,各都道府県から個体識別番号の報告があれば(この件で,都や府からの報告は無かったように思います),すぐに,流通をストップするように関連業者に通知しているというのです。そして,個体識別番号の発表は,とくに,8月25日に出荷解禁となった岩手宮城福島の3県については,出荷解禁日以降に新たな個体識別番号の発表は無いので,危ない肉の流通は防いでると認識しているというのです。
しかし,その東京都の通知というのは,何ら強制力があるものではありません。500ベクレルを超えていることが判明したら話は別ですが,その前の段階では,疑わしいというだけで,暫定規制値の下にあるかも分からないから,法的強制力は無いのです。また,通知を出したところで,それが,どのくらい末端まで届いているのか,はなはだ疑わしいところです。
おまけに,「出荷解禁日以降に新たな個体識別番号の発表は無い」というのは嘘で,宮城県に限定しても,8月25日以降,厚生労働省がアップした個体識別番号のリスト日付からすると(おそらく宮城県の公表はその1日前),8月31日,9月3日,9月5日と,五月雨的に疑わしい牛肉の番号が公表されていて,この乳肉水産係の担当者は,私が指摘するまで,その事実の認識が無かったのです。こんなことで,大丈夫なはずは無いですね。
放射性物質が含まれた稲わらを給与された可能性のある牛の肉の個体識別番号について(福島県以外農家出荷分まとめ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001jzem.html
放射性物質が含まれた稲わらを給与された可能性のある牛の肉の流通状況について(福島県内農家出荷分)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001jyvq.html
この,福島県以外と,さらに福島県のリストを合計すると,4000頭以上の牛が疑わしいと報告されているのが分かります。そして,その多くについて,検査結果が書かれていないのです。つまり,汚染があるとも無いとも分からないのです。
ちなみに,お隣の埼玉県では,2011年10月1日更新で,下記のような告知がなされていました。ここには「放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛の肉が、すでに全国的に流通していることが判明しました。」と書いてあります。そこで,埼玉県食品安全課048-830-3425に電話しました。
放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉用牛について
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/sa-esaosengyu.html
埼玉県の説明では,これは,以前から掲示して1日に更新されたものだとしながら,確かに,流通している可能性を否定できないことを認めました。その上で,500ベクレル超過が判明した段階で,回収しているから,心配ないだろうというのです。またも,同じく,「500ベクレル超の肉を食べたからと言って,まだまだ大丈夫」説が出てきます。
東京都のように,個体識別番号が出て来た時点で流通業者に警告を出すけれど,市民に対しては知らんぷりなのと(いや,嘘までつく),市民には警戒を呼びかけながら,500ベクレル超過が判明するまで手を打たない埼玉県。どっちがいいのやら。そしてあなたの自治体では?
私は,どんな微量であれ,放射性物質に汚染された食品は危険と思います。しかし,今回は,とにかく,役人が500ベクレルと言うラインを規定したのだったら,それを守るのが役目ではないか,という点を問うてみました。しかし,結局のところ,返事は「多少のもれがあっても,500ベクレルのものをいっぱい食べたからと言って,即,危険というわけじゃないですから」なんて言い方なのです。こんな,適当な仕事をしているようでは,話になりません。一切の法律や基準というものが,そのように運用されるのでしょうか(120キロや130キロでも,ぶつからなきゃいいよね...的な)。それとも,放射性物質に関しては例外とする確かな理由(いいわけ)があるというのでしょうか。
ここでの説明は,健康安全課より,もうちょっとまともでしたが,それでも納得のいくものではありませんでした。
まず,東京都では,各都道府県から個体識別番号の報告があれば(この件で,都や府からの報告は無かったように思います),すぐに,流通をストップするように関連業者に通知しているというのです。そして,個体識別番号の発表は,とくに,8月25日に出荷解禁となった岩手宮城福島の3県については,出荷解禁日以降に新たな個体識別番号の発表は無いので,危ない肉の流通は防いでると認識しているというのです。
しかし,その東京都の通知というのは,何ら強制力があるものではありません。500ベクレルを超えていることが判明したら話は別ですが,その前の段階では,疑わしいというだけで,暫定規制値の下にあるかも分からないから,法的強制力は無いのです。また,通知を出したところで,それが,どのくらい末端まで届いているのか,はなはだ疑わしいところです。
おまけに,「出荷解禁日以降に新たな個体識別番号の発表は無い」というのは嘘で,宮城県に限定しても,8月25日以降,厚生労働省がアップした個体識別番号のリスト日付からすると(おそらく宮城県の公表はその1日前),8月31日,9月3日,9月5日と,五月雨的に疑わしい牛肉の番号が公表されていて,この乳肉水産係の担当者は,私が指摘するまで,その事実の認識が無かったのです。こんなことで,大丈夫なはずは無いですね。
放射性物質が含まれた稲わらを給与された可能性のある牛の肉の個体識別番号について(福島県以外農家出荷分まとめ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001jzem.html
放射性物質が含まれた稲わらを給与された可能性のある牛の肉の流通状況について(福島県内農家出荷分)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001jyvq.html
この,福島県以外と,さらに福島県のリストを合計すると,4000頭以上の牛が疑わしいと報告されているのが分かります。そして,その多くについて,検査結果が書かれていないのです。つまり,汚染があるとも無いとも分からないのです。
ちなみに,お隣の埼玉県では,2011年10月1日更新で,下記のような告知がなされていました。ここには「放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛の肉が、すでに全国的に流通していることが判明しました。」と書いてあります。そこで,埼玉県食品安全課048-830-3425に電話しました。
放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉用牛について
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/sa-esaosengyu.html
埼玉県の説明では,これは,以前から掲示して1日に更新されたものだとしながら,確かに,流通している可能性を否定できないことを認めました。その上で,500ベクレル超過が判明した段階で,回収しているから,心配ないだろうというのです。またも,同じく,「500ベクレル超の肉を食べたからと言って,まだまだ大丈夫」説が出てきます。
東京都のように,個体識別番号が出て来た時点で流通業者に警告を出すけれど,市民に対しては知らんぷりなのと(いや,嘘までつく),市民には警戒を呼びかけながら,500ベクレル超過が判明するまで手を打たない埼玉県。どっちがいいのやら。そしてあなたの自治体では?
私は,どんな微量であれ,放射性物質に汚染された食品は危険と思います。しかし,今回は,とにかく,役人が500ベクレルと言うラインを規定したのだったら,それを守るのが役目ではないか,という点を問うてみました。しかし,結局のところ,返事は「多少のもれがあっても,500ベクレルのものをいっぱい食べたからと言って,即,危険というわけじゃないですから」なんて言い方なのです。こんな,適当な仕事をしているようでは,話になりません。一切の法律や基準というものが,そのように運用されるのでしょうか(120キロや130キロでも,ぶつからなきゃいいよね...的な)。それとも,放射性物質に関しては例外とする確かな理由(いいわけ)があるというのでしょうか。
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