宮城県知事の言う「(1キログラムあたり)500ベクレル以下で、どれだけ食べても全く問題がない」をさらに超える920ベクレルが,9月21日にも発表されていたので,さすがに,何度も基準値超過を繰り返しているのに,注意を呼びかけないのはいかがなものかと思って,宮城県の環境生活部食と暮らしの安全推進課 電話:022-211-2642にかけてみました。
で,「まだ基準値超えの牛,流通してんじゃん!?」と言ったら,アッサリその通り,という回答です。
食品中の放射性物質の検査結果について(第197報)
※暫定規制値超過例
No.163:宮城県産牛肉(Cs:920Bq/kg)
厚生省の報告を見ると,出荷制限解除の8月25日以降,何度も基準値超えの牛肉が登場しています。しかし,ニュースになるのは,流通ルートにのる前に,「未然に」消費者の口に入ることが防げたものだけなのです。
けっきょく,稲わら汚染が問題になる前に屠畜されたものについては,未だに,市場に流通していて,それが,稀に検査の網にかかるという話なのです。今回の宮城県産牛肉も,以前に屠畜されて流通していたものが,9月21日になってやっと,東京で検査されて判明したものです。
つまり,宮城県知事の言う「間違いなく安全」というのは,8月下旬の出荷解除後に屠畜対象になる牛のことで,その前に流通しちゃった肉に対しては,そんなこと,一言も言えない状態ということです。
危ない肉を探しているけど,まだ,全部検査して回収できてない状態ということです。
お店で買う時に,屠畜日なんて,確認できませんね。
その上,最近では,産地表記が消えて,単に「国産」と書かれていたり,個体識別番号もプリントしていない肉があったりします。
※参考資料:
宮城県知事定例記者会見(平成23年8月22日)
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◆Q
一番心配なのは価格の面だと思うが、知事はこれで消費者に対して県産牛の安全性は完全に確保されたと言えると考えるか。
■村井知事
万全だというアピールはできると思います。1頭1頭、全頭精密な、最も信頼のおける検査をした上で、安全だという証明書をつけて競りにかけるわけでございますので、間違いなく安全だと言えると思います。
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この知事,ホント,よく言うよマッタク,な話です。
また,今回のことで,「意外に肉の流通期間は長いんだというのが分かった」と言ったら,向こうも「そうなんですね。私も十分に把握できてなくって」という言葉が返ってきました。いつまで,汚染肉の流通が続くのか,これでは誰も分かりません。
ちなみに,宮城県産に限らず,また,厚生省の報告を見ていると,広範囲で汚染されている牛肉を確認できます。つまりは,マスコミも行政も食肉業界もグルになって,市民に汚染肉を食べさせようとしているわけですね。もし,関係の皆さんで,「そんなわけはない」というのでしたら,どうぞ,反論を下さい。
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